ころ なま いし

言語化と可視化

2021年に見つけた良い曲&単純に良い曲

ブログを書けるゲージ(ブロゲ)が11月下旬くらいには溜まっていたにも関わらず、時間が無い・気力が無いとズルズル後回しにした結果、12月下旬に突入していました。

 

「お金が無い・時間が無い」を言い訳にしていると本当に何も出来なくなるらしいです。

 

2021年もう少しで終わるんか~。

 

2021年内には、2021年楽曲10選も書きます(予告)(宣言)(尻叩き)。

 

本編にいきます。

 

 

2021年に見つけた良い曲編

1. 踊る幽霊 (feat. 倚水) 夏央

音楽:夏央

 

2021年に見つけた今年リリースではない曲の中で1番良かった。

何でもっと早く教えてくれなかったの・・・。

2020年の春M3で頒布されていたのにノーマーク。

尚、フォロワーの代行でCD自体は1度手にしていたという。

 

気になっているアーティストは定期的にTwitterでパブサ(パブリックサーチ)をしていて、そこに今年の9月末に引っかかりました。

 

検索ワードは「倚水」

 

ボーカルにフィーチャーリングされている倚水さんは、春を待つ (feat. 倚水) Isletで知った方です。

倚水さんの「儚さ・幽かさ」のボーカル表現が圧倒的で、踊る幽霊・春を待つでも遺憾なく発揮されています。

これ以上無い楽曲に合ったディレクションです。

 

歌詞の

 

誰かの世界で正しく在ること
僕はもう疲れた 疲れたんだ
ただ生きたくない 生きたくないだけ
死にたいわけじゃないのに どうして

 

いつかは死ぬからそれまでは生きる?
それってもう死んでるんじゃないですか

 

「君の人生は君だけのモノだ」
ベタだけどさ 僕はそう思うよ

 

大概こういう歌詞が嗜好と性癖と死生観に刺さるので無条件に近い形ですき。

 

ピアノとボーカルから始まり、その先で音が弾けて広がっていく展開に引き込まれる。

Aメロ→Bメロ→サビにかけて静かに、しかし着実に積み上げて盛り上げていく進行が素晴らしいですね・・・。

 

儚く幽かに、それでいて力強く訴えかけるような倚水さんのボーカルも最高としか言い様がないです。

 

2021年に見つけたボーカルの方で1番最高だったのは倚水さんで間違いない。

 

来年以降も倚水さんのお歌が聴きたいので、各所に「本当に、よろしくお願いいたします」と頭を下げるばかり。

 

2. Shadow Shadow Azari

音楽:Azari

 

何者なんだ。

概要を見ると 16 と書いてあるので16歳の方らしいです。

16歳!?!?!?!?

Azariさん、何者なんだ。

 

Shadow ShadowはAzariさんの2作目で、今になって見たら再生数が300万回を突破していました。

350万回に迫りつつあります。

 

最近こういった、アーティスト名が「空白・存在しない」、曲名が「存在しない・読めない」という人そこそこ見かけます。

他にもx0o0x_さんとか。

 

こういった方々と曲は検索に引っかからないので遭遇は運次第みたいなところがあります。

 

この曲は曲以前にサムネイルの吸引力がすごい。

深夜にいきなり画面がついてこの画像が表示されたら怖くて泣くと思います。

 

2021年楽曲10選に入れるか非常に迷いました。

 

基本的に歌詞の末尾の言葉で韻を踏んでいて、言葉選びから卓越したセンスを感じます。

韻を連続で踏み続け繰り返すことで中毒性が生まれ、脳内に残ります。

 

サウンド面はサムネイル画像のように、地の底から這い上がりこちらに迫ってくる音が主体でありながら軽快な音も鳴っていて、それらが混ざり合い結果的に不気味で中毒性の高いサウンドになっています。

 

3作目がいつ投稿されるのか分かりませんが、次にどのような楽曲が来るのか非常に楽しみです。

 

単純に良い曲編

1. regret in blue Prismagic

音楽:かそかそ

 

かそかそときゃらめるによるユニット「Prismagic」。
7曲入り5thアルバム「Giurare」の6曲目。

 

きゃらめるさんの可愛らしいボーカルに疾走感のあるロックなサウンド、裏腹に底冷えするような後悔の歌詞が秀逸ですき。

 

この中毒性は三者の持つ、それぞれの要素が絶妙なバランスで掛け合わさり、ギャップを際立たせているからなのかなと感じます。

 

Prismagicの楽曲の中でダントツに好き。

 

Prismagic自体は初めてM3に行くぞ!と決めたときにYouTubeでXFD漁りをしていたときに、アートワークのにもしさんのイラストに惹かれて入りました。

 

ぷりまじ、いつの間にサブスク配信再開していたんだ・・・。

新譜を、待っています。

 

2. ムーンウォークフィーバー feat. 初音ミク 日向電工

音楽:日向電工

 

イントロがドビュッシーの月の光から始まり、そこから一転ロックかつ高速なサウンドに切り替わります。

日向電工さんはwowakaさんリスペクトされているボカロPで、この曲からはヒトリエの音を感じます(個人的見解)。

 

難解かつ考察要素に満ちあふれた歌詞と高速・高音で単語の歌詞で畳みかけてくる箇所の中毒性が高すぎる。

 

月照 照灯 灯篭 篭城 城廓 傀儡警報
暗 中断 糾弾 兇弾 両断 月震計差す胎動
宴 反照 霊障 濫觴 實證 月食即発問答
酔 狂乱 反乱 戦乱 騒乱 金環日食乱堂
廃 消耗 迷妄 勇猛 啓蒙 惜別劣等衝動
生 秤動 黄道 星堂 暴動 月神崇拝傾倒
胸中 乱中 宴中 籠中 暗中 人狼症候群
月の裏で待ち惚け

 

ボカロ曲リスナーは大抵こういうのによわい。

 

PolyphonicBranchさんの二次元ドリームフィーバーも開幕イントロがこのような感じで非常にすき。

 

今になって見るとフィーバーの部分は意識されていたのかもしれない。

 

日向電工さん、令和に帰ってきてほしい。

 

3. ワールズエンド・ダンスホール feat. 初音ミク巡音ルカ wowaka

音楽:wowaka

 

完全神曲

 

米津玄師さんがボカロPのハチとして活動されていた頃、この曲を初めて聴いたときに衝撃で飯が喉を通らなくなるほどに、後のボカロシーンに多大な影響を与えた曲。

 

本当に凄すぎる曲で逆に、語る言葉も語彙も消失してしまう。

 

それでも何か言うなら

 

「短い言葉で繋がる意味を
 顔も合わせずに毛嫌う理由(わけ)を
 さがしても
 さがしても
 見つからないけど

 はにかみながら怒ったって
 目を伏せながら笑ったって
 そんなの、どうせ、つまらないわ!」

 

「つまらん動き繰り返す意味を
 音に合わせて足を踏む理由(わけ)を
 さがしても
 さがしても
 見つからないから

 悲しいときに踊りたいの
 泣きたいときに笑いたいの」

そんなわがまま疲れちゃうわ!

 

 

「歌詞を高速でまくしたてる部分」が最近の曲で言うポエトリーと呼ばれる表現のようで、これはwowakaさんの発明といっても差し支えないのではないでしょうか。

 

楽曲の中の歌詞・音の総てが

 

無駄が無く洗練されていて、さらに研ぎ澄まされている。

 

ある意味”ボカロ曲”がこの曲で完成してしまったのではないかとさえ思います。

 

4. トーキーダンス ヒトリエ

作詞・作曲:wowaka 編曲:hitorie

 

wowakaさんはアンハッピーリフレインをリリース後、ヒトリエとしての活動に移行していったのですが、この曲でボカロPのwowaka(現実逃避P)に再会したような気持ちになりました。

 

何でかんでも

つまらないことばかり、を繰り返した

言葉の中に収まらない理想も全部さ

どうにかなってしまいそうで

どうにかなってしまいそうだ

 

行ったり来たりの毎日

妄想で夢を膨らまして

全然足りない感情でも理想に変えてさ

 

「眼を閉じたくなるような今日も、

ぶっきらぼうに泣く昨日も、

それがあたしと言わせてよ!」

 

行ったり来たりの毎日

妄想で夢を膨らまして

全然足りない感情を思い

もうどにかなってしまいそうで

 

良いこと尽くめ物足りない

嫌なこと尽くめもつまらない

だんだん足りなくなってく世界

もうどうにかなってしまいそうだ

 

どうにもこうにも

くだらないことばかり、を繰り返して

頭の中にも収まらない理想も全部さ

どうにかなってしまいそうで

どうにかなってしまいそうだ

 

これらの歌詞を高速でまくしたてる箇所、裏表ラバーズを彷彿とさせる箇所が

ボカロP、wowaka(現実逃避P)を思い出させる理由かと思います。

 

イガラシさんのベースが終始エグく響いて、ゆーまおさんの要所を締めるドラムもwowakaさんのギターとシノダさんのリードギターが格好良すぎる。

 

ギターもベースもドラムも演奏全部すごい。

 

 

ワールズエンド・ダンスホールでトーキーダンスを踊りたい。

 

 

番外

 

好みの音楽を探す・掘る・digる手段として

 

・アーティスト

・作曲者

・編曲者

 

といった音楽面から探す手法がメジャーかと思いますが、最近は

 

・アートワーク担当のイラストレータ

・MVクリエイター

 

などという音楽の本体ではないクリエーター面から探すという手法も面白い意外な発見があるかと思うのでおすすめです。

 

音楽面から探す手法は論理手段でデザイン面で探す手法は水平手段ですね。

 

ボカロ系・ボカロ派生形の音楽は特にそれがやりやすい。

 

ナナヲアカリさんの妄想ハッピーエンドという曲が良い

イラストとMVを担当しているのはりゅうせーさん

りゅうせーさんの制作したMVを探す

ツミキさんのアングレイデイズという曲が良い

ツミキさんの曲が良かったから別の曲を聴いてみる

ツミキさんの音楽ユニットのNOMELON NOLEMONを発見、他にもフォニイが良い

フォニイのイラスト担当のウエダツバサさんの他のイラスト担当曲を探す

r-906さんのアイソトープという曲を発見

 

といったように、イメージ的には縦方向ではなく横方向に色々な音楽を作っている人を探せると思います。

 

最近だとボカロ曲は動画クリエイターなら、藍瀬まなみさん

イラストならアルセチカさんが制作に関わった曲を聴くと楽しいです。

 

ちなみにこの組み合わせはアイセチカと呼ばれているそうで鉄板コンビです。

 

インビジヴル - Fushi 完全神曲

 

おわりです。